おなまえ Eメール タイトル コメント > さて、もう1ヶ月前ぐらいになりますが、代々木公園のイベントに行ってきました。 > 春風というやつで基本トランス系のイベントらしく、無料だし、たまたま余暇とか趣味性が合致したので行ったわけですが。 > わりと好みなアフロビートのバンドと、勝井祐二さんのバイオリンとドラムとジャンベの人力トランス系のライブ、これが思いのほか良くて、 > (このお兄ちゃん若いのにドラム上手いなあと思って後で調べたら、ベテランの沼澤尚さんでした。すいません感涙しました) > 結構ガンガン踊ってました。そしたら私の斜め前のほうにオジサンが来て、なんかすごいトランス的な感じで踊ってたので、誰かなと思ったら > さや侍の野見隆明さんでした。うわっ憧れの人が目の前にいるじゃん、と思って、音は最高だわライブは最高だわ、てな感じで、 > なんかもう同時にいろいろ嬉しいというか感涙が訪れて、写真とか握手とかハグとかしてもらいました。 > 後で調べたら、野見さんはたまにトランス系のイベントで見かけるそうです。レイバーかもしれないとのことで、びっくりですね。 > そんなわけで、私もなんか一人で高揚してしまって、その後も酒飲みながら、日が暮れるにつれDJが回す時間帯になったんですが、 > ただ音に流されるままに3時間ぐらい踊ってました。こんな感じは久々でございました。 > > そんなわけで、トランスが好きになったかもな、と思いいろいろ調べました。細かいジャンルとしては、プログレサイケとか、ゴア源流のやつですね。 > フルオン、モーニングなどさらに細分化用語があって些か不明なんですが、要は「アゲ要素(手法)が派手すぎると引くわ」という各々の忌避感覚で、 > 自ずとジャンル分類されているんだろうなと考えられます。アゲる展開とかメロディー使用とか、やろうと思えば何でも加えられますが、 > やはり疲れるかな?とか。BPMもコア的に際限なく加速できるけど、やはり140ぐらいが生理的にも妥当じゃないですか、みたいな嗜好で。 > > ただトランスに恐らく通底するのは、基本ベースラインがほぼ一音だけですね。ドだったらドだけみたいな。ちょっと減3度か7度入るぐらいの。 > 家に帰ってからDTMとかで確認すると、ああこれは一音だからこそ良いんだな、と思いました。まあレイヤーとかフィルターとか音色は凝るわけですが。 > 上モノ含め、調性的にも音色的にも不穏にし過ぎないって定型はありますね。これは野外で明瞭に鳴るとか、機能上の規則でもあるんでしょうね。 > > しかし、トランスの曲って多分、世界中で1日に100曲ぐらいは量産されていると思うんですよね。皆踊りたいからですよね。生理的に。 > だからネット上で探しても絶対覚えきれないぐらい膨大に出てくるんですよ。つまりアノニマスな存在ですよね。 > しかしアノニマスだからこそ、踊ればいいんですね。踊れてしまうんですよね。 > この用語、例のハック集団が登場する前から、わりと良い意味で覚えたんですけどね。デザインでいうとフラスコとかそういう意味で。 > > 例えばEDMでもダフトパンクみたいなファンク源流のよく動くベースラインだとか、或いはテクノ源流の緻密なエディット、例外性を示す音色とか、 > あるいはジャズ源流の特異なコードプログレッションやら、あるいはポップスの巧みに推敲されたメロディーだとか、さらに歌詞で文学性まで導くとか、 > そういうのは以前から好きで評価の対象だけれど、トランスはある意味、そんなのとは別で、定型的な音のイベントそのものが世界っていうんですか。 > もっと広い意味で云えば、音楽としての作家性は無に等しいけど、ただ音だけでクライマックスが何度も訪れるというか。そういうことでしょうか。 > 今までの私の音楽の選び方とか拘り方とは角度が違うのだろうけど、踊れてしまったので脱帽です。なんというか少し解放されました。 > アノニマスですよね。前回書いた、オリジナルの無価値問題と繋がるかもしれないですね。作家性的なものは要らないと云えるかもしれないというか。 > 私も私である必要もない。たぶん私と野見さんも一心同体ですよね。それが、そんなにおかしな事でしょうか。そんなもんだとも思えるんですが。 > まあ、以前から頭では分かっていた事かもしれないですが改めて思ったという事ですかね。たまには体感しなさいよ、という事でしょうかね。 > > ところで話はがらっと変わりますが。今月のサンレコマガジンにプリファブスプラウトの記事が載ってて嬉しかったです。 > 驚きました。今でもATARI1040というPCで制作をやっているんですね。手書きに近い感覚で使える道具だから換えたくない云々という話だったのですが、 > そういう人は本当に脱帽です。ATARIですよATARI。あの珠玉のメロディーの中には、TEENAGE RIOT的な感情が培われているんだと思います。30年以上。 > やっぱりそういう意味でも天才だったんだなと思ってしまいました。あと右耳と目が悪くなっているけど自宅制作はまだ続けるつもりだとか。 > パディー氏の最近は髭にグラサンのZZトップ風だから顔もよく分からない容姿で、何かあるのかなとは思ってましたが。サムゴッチとは違いますよ。 > あと、シンセのリリースを伸ばしきった一音だけを鳴らして、その音色だけで曲を書いてたとか話してました。天才ですね。脱帽です。 > あと、トーマスドルビーはDX7だけは避けてたとか、ピートタウンゼントはスタジオでもギターを頭上で振り回してて、さすがピートだな、と思ったら、 > ギターの穴に落ちたピックを取ろうとしてただけだった(ん、この話かつて別の人からも聞いた気がするが)等々、興味深いエピがありました。 > あとクッキーシーンのブログにもインタビューありました。併せて一読されたい。 > > 今回のコラム、主張という意味では矛盾はあるかもしれませんが、「脱帽」「一音」という要素だけで一応繋がりました。ありがとうございました。 > さて、巷ではもうGW連休ですね 参照先 削除キー (英数字で8文字以内) クッキー保存
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