おなまえ Eメール タイトル コメント > たまには1バンドについて語ろうかと思いました。 > The Replacementsでございます。多分、当サイトの長い歴史でも語られた事は無かったと思いますね。 > カテゴリし難いバンドで、時代性でいっても、80年代のハードロック、ニューウェイブ他スタイリッシュなロックにも、 > 90年代以降のグランジやオルタナのカテゴリにもイマイチ収まりきらなかったせいだと思います。 > つまり時代やらシーンを思い起こす、という枠でも語られにくいはずです。 > > しかしこのバンドは凄いです。長く信奉できました。私も信奉者のひとりでありたいとは思います。 > 誤解を恐れずに云えば、このバンドの持つ「青春」が凄すぎるんだと思います。 > 誤解を恐れずに云えば、ロックとは何たるか、このバンドだけで少なくともその3割は掌握できるのではないか、 > そのぐらいに思っています。 > > 私とThe Replacements(以下REP)との出会いは、例の旧友(師匠)が大量のカセットテープを送付してくる中に、 > 徐々にREPの曲が増えてきたことから始まります。時は90年代始まった頃、もうすでにグランジ火付き初めぐらいで、 > そんな中、カテゴリのよく分からない、ちょっと古そうなバンドの音だな、何だこれ?と思っていました。 > 下手すると、ジョン・メレンキャンプとかあの辺の所謂アメリカンロックなシンプル風味で捉えられました。 > > そんなわけで、何でこんなのを推すんだろうな、と謎でしたが、じわじわと理解できました。 > (後に調べると、1989年にDon't Tell A Soulをロキノンがかなり推したそうです。私は当時ロキノンを > ちゃんと読んでなかったので知りませんでした。まあ当時はマッドチェスター全盛なので、十分異色だったそうですが) > > REPは、かつてはミネアポリスでパンクバンドとしてHusker Duと双璧を成していたそうで、よく比較もされますが、 > どちらもパンクとカテゴリするには情感過多というかメロディアスで、なんか若干違和感だなとは思います。 > よく言われるのが、Husker Duは、あのメロディーがその後のグランジの源流ぽくて、例えばPearl Jam等に似てたり、 > あの過大出力っぽいギターの音色が、マイブラあたりにも影響を与えたとか、開祖的に価値があるとされ、 > 対してREPは、わりと商業路線に表面的に合わせたあげく90年代には生き残らなかった、みたいな評価。 > 私としては「そういう評価でしか見れない奴はそこ止まりよ」という、まさにそういう反意は当時からありましたが、 > 今となってはグランジとかもすでに時代に置き去りになったわけで、そんな評価は時が立てば結局はご破算だよな、 > としみじみします。 > > なので、私は特に好きなのはラストアルバムのAll Shook Downかもしれません。敢えてこれを推したいです、 > 最もパンク的な荒々しさから遠のいた、何やらいろんな意味での諦めさえ感じられるラストアルバムでもあります。 > それが良いんです。 > > その次に好きなアルバムはPleased to Meet Meですかね。 > Alex Chiltonという曲があり、誰なんだこれは?と思い、実際のAlex ChiltonをBig Starまで遡って聴いてみると、 > またこれが最高で大好きになりました。来日ライブも行きました。彼は90年代オルタナ関連で再評価されましたね。 > > Don't Tell A Soulは、その次の次、Timの次ぐらいですかね。客観的には薦めやすいというか、スマートなアルバムです。 > Talent Showも、さすがロキノンが推すだけありますが。私としては歌詞の世界観的にも「ちょっと出来すぎだな」 > という気がしてました。出来すぎ感というか、誰にも分かる領域的なのは、外したいなという観念があったもので。 > でもまあ確かに、すごいアルバムですよねこれは。全てを見切ってますよね。They're Blind とかもありますしね。 > > 先に「青春」と書きましたが、確かに解散後にバンドのフロントであったPaul Westerbergは、 > REPを音楽性そのままにもっと円熟させたような色で活動をして、その楽曲は米国のカレッジライフ的なドラマや映画に > よく使われていたので、言葉通り「青春」的に大衆的消費もされたとは思います。だが、それがまた良いんです。 > > 初期のパンクバンド期のアルバムは、もっと後になって聴けました。再発されるまで中々入手できませんでした。 > 余談こぼれ話ですが、この初期2枚のCDを、例の師匠が欲しがりまくって、 > 大阪に行った時、観光らしい観光もせず、一日中ひたすらCD店を回るという苦行に付き合わされました。 > で、無かったんですが。荷物も重たくて、さすがにいい加減にしてくれと思った記憶があります。 > 腹が立ったので、思想カテゴリ的に真逆の、絶対に私しか聴かないような黒人ギタリストのテクニカルフュージョン > みたいなCDを買いました。しかし、なぜかそのCDはいまだに好きで大事にしています。 > まあ、云ってもそれなりの汗はかいたんですよ、という事で、今日書いた内容ともどもご考慮ご容赦ください。 > > The Replacements - My Little Problem > さて今日の1曲なんですが、例えばこの曲は、女性ボーカルが参加してる異色の曲ですけども、 > ストーンズもびっくりの直感的なギターリフが繰り返されて、一体何が始まるんですかというイントロから > リズムが絡んで、Westerbergのメロディーが絡んでいくとやはりもうREPの「青春」の疾走が表出されるんですね。 > なんかもう、これこそがロックだな、としか云いようがないんですよね。主観で悪いですけどロックの3割はこれだと思います。 > 良かったら他の曲も聴いてみてください。では。 > 参照先 削除キー (英数字で8文字以内) クッキー保存
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