おなまえ Eメール タイトル コメント > このところ、ひょんなことからカマキリを飼っていました。 > このところ、すっかり何をやっていいのか意味不明な私の生活に、ちょっとした潤いをくれた、カマキリさんでした。 > > 思えば、出会いは2ヶ月ほど前ですね。 > ベランダに出ていた私の後頭部に、なにやら虫らしきものがぴたっと着地して、ひやっとして払いのけました。 > そしたらカマキリさんでした。全身エメラルドグリーンの、デザイン的に完成されたフォルムも魅力的なカマキリさんでした。 > 私に払いのけられて、わなわなと動いていました。 > > しかしまあ、「いい大人」な私には虫を飼う性分はないので、しばらく観た後、ベランダ下のマンション植え込みにぽいっと逃がしました。 > > そしたら3日後ぐらいでしたか、ベランダに出てみたら、エアコン室外機の裏に健気に登っている、カマキリさん。 > あれ? なんか今年はカマキリ異常発生でもしてるのかな?とか思いつつ、それにしてもコミカルな動きをするもんだな、などと思いつつ、 > 暫く眺めやりつつも、またしてもマンション植え込みにぽいっと逃がしました。 > > そしたら5日後ぐらいでしたか、またしてもエアコン室外機の裏に。 > あれ、これはもう先日と同じ、ここに居ついちゃってるカマキリさんなのだな、と確信しました。 > ここに産卵でもしたいのでしょうか、何度植え込みに落としても、何日もかけて、ここに登ってきているんですかね、 > 困ったものだね、どうすればいい?とカマキリさんに問いかけてみると、こっちを観ながら、くいくいっと鎌を振り回しておりました。 > この鎌の振り方、はっきりいって猫パンチと同等の動きですね。かわいいと思ってきました。 > > そもそも、エアコン室外機に産卵されても後々困るのだろうし、しょうがないなあと思って、かといって虫籠なんか持ってるわけもないなあと、 > ふと、部屋にある焼酎ペットボトル2.7リットルのやつに、ポンと投入。ここから飼育らしきものが始まってしまいました。 > > ペットボトルに数箇所穴を空け、割り箸を立てて掴まりやすくしてみたり、水を含んだ脱脂綿を置いてみたり、ネットで飼育方法などを調べて、 > 試みてみて、さて、餌はどうするかな、と思い、では蟻でも捕りに行ってみよう、と、割り箸と焼酎の空コップを持って、出かけました。 > しかし、季節の折、これがいない。公園やら緑道などをうろうろしてみても、蟻一匹みつからない。うむ、どうしよう。 > 結局2日ぐらい探しても、餌に相応しい「めぼしい」虫などは、どうもみつかりませんでした。正直いってヘコんだりしました。 > > さらにネットで検索してみると「プリンを食べるカマキリ」という動画が。どうも好物なようです。 > 虫の振りをして、動かしながらあげると、基本的には乳製品などはよく食べるようで。あげてみました。 > ペロペロと美味しそうに食べてくれた時は、なかなかかわいいものでした。その後、チーズなんかもあげました。 > > そんなこんなで、頻繁にペットボトル内を掃除してあげたりだとか、寒い日は部屋に入れてあげたりだとか、 > そろそろミルワームでも買ってご馳走にしてあげようかなとか、ペットとともに生きる的な、有意義的な日々がそれなりに続きました。 > > そんなある日、10日前ぐらいでしょうか、帰宅してふとペットボトル内を見ると、割り箸に掴まって、ついに産卵をしていました。 > あらら… と思ってしまいました。なんというか、ついに、というか、ちょっとやっかいなものを産んでしまったなと。 > なんというか、それを境に、妙に疎ましく思う、という感情が、ふと私に湧きました。 > > なにしろ、産卵してしまうと急激に体力を無くし、通常は死んでしまうとネットで知識を得ていたのがあります。 > それは、この我々の、微笑ましい共同生活の終わりにリーチがかかってしまったということを意味します。摂理ながらも悲しいものです。 > > その後2日間ほど、カマキリさんは、まるで卵を守っているかのごとく、その場にじっとしていたり、過剰に防衛する感じだったり、 > していたのですが、こうなったら餌をふんだんに食べさせて延命させようと、チーズを多めに与え、食べてくれたのは、 > まあ嬉しかったりしました。 > > さらにその2日後、割り箸に登る力も衰え、常時、地に這い蹲るような生活になりました。ああ、いよいよなのか、と思いつつも、 > またチーズを与えてみました。いつものように、食べそうな素振りを見せながらも、もういいから、と言わんばかりに、 > ぷいっと顔を背けてしまいました。それが私に見せた、最後の表情になりました。 > > 次の日に起きると、もうカマキリさんは息絶えていました。横にはいつか食べてくれれば的な意味で置いていた、チーズがありました。 > まあこのように、淡々と関係は終わる、という事なのでしょうか。最後にチーズは少しでも、美味しくいただけたでしょうか。 > > そして私に残されたものは、亡骸と卵なんですが、これをどう葬ろうか、まだ足が進まない現状です。 > 亡骸は日々干からびていってます。卵はどうやって移動させようか、そもそも無精卵かもしれないしな、とかいろいろ憶測事項が > 堆積する、そんな私のロックな人生の1ページを紹介しました。無理矢理ですが。ではまたお会いしましょう。 > 私にメールをくれる皆様、いつもありがとうございます。励みになっております。 参照先 削除キー (英数字で8文字以内) クッキー保存
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