おなまえ Eメール タイトル コメント > あれからしばらく、デヴィッド・ボウイばっかり聴いてました。一応、全盤聴くのを目標で。 > なんかこうなったら「意地でも全部聴いてみる」っていう目標って、なんか良いと思いませんか。今どきは。逆に。 > 各所のボウイ追悼関連にも出入りしてましたし、自分なりに発見した事でも羅列しときます。 > > ・ボウイは初期からギターのストロークで曲書いてたと思う。ブリティッシュフォーク期から、ザクザクとしたギターストロークで、 > メロディーから曲構成まで展開せんとする感触が顕著。フォークならありがちな、アルペジオ3フィンガー奏法などから曲を紡ぐ感触はまず無い。 > そのある意味で拙い感じが、後のロックの基盤となったとも考えられる。 > > ・ボウイの中で最もジョンレノン的なテイストのある、つまりロック的に万人に勧め易くもある盤「ハンキー・ドリー」だが、 > その中身はなかなかシニカル。この盤内でも美曲カテゴリであるはずの「火星の生活(妙な誤訳邦題だが、そもそも深い意味は無いよう)」 > だがその内容は、かつてマイウェイ原曲の英歌詞をボツにされた私怨から、そのマイウェイを歌うシナトラの映画を曲解して馬鹿にする内容。 > その他、ディランの歌真似をしながら退屈だとこき下ろしたり、わりとやりたい放題。 > そのわりにチェンジスなる希望、流砂なる虚無、ビューレイなる私情、何もかもが入りきらないがごとく詰めてある。 > この、邪心から純な感情までが収まりきらない感じで同居する、この感触こそがロックの名盤たる基本なのかな?とか思った。 > > ・90年代の屈指の名盤、ザ・フレーミング・リップス「ザ・ソフト・ブレティン」は、かなり70年代以前ボウイの影響を受けまくっている。 > 曲の世界観からメロディー、細かいアレンジまで、随所にかなりピンときまくる。今さら知った。 > > ・ジギー・スターダストは、所謂曲のサビが無い名曲だ。これは上記のリップスの「レース・フォー・ザ・プライズ」も同じ。 > イントロが強力なサビとして機能していて、これが成功した曲は、たいてい歴史的に白眉になる。 > > ・いうまでもなくパンクの原型となったのは、ジギー・スターダストあたりの楽曲で、例えばピストルズなどを先入観なく音だけ聴いたら > グラムロックに聴こえるというのも正しい意見なのだろう。そもそもグラムのテイストとは何か?というのはかなり感覚的なもので、 > なかなか解説されないけど、USのブルース派生のロックを輸入し真似た際の、UKならではの妙な「拙いセンス」が大きいと思う。 > ブルース進行が基準なのに、なぜかベースラインがドリアンモード的に展開したり、そういう壊れていく、或いは軽薄に単純省略化 > されていくところが逆にカッコ良いんだ、というセンスの共有からも、ロックが発展した気がする。 > > ・ボウイのベルリン三部作は実質(ボウイの胸を借りて)イーノが将来的にやりたい事をふんだんに持ち込んだ(やってみた)感じだ。 > トーキング・ヘッズ色あり、ロキシー色あり、アンビエント路線の原型的なものもあり、マニア的視点では、なかなか楽しいはずだ。 > > ・スターマンの出だしのAメロのとこが、坂本慎太郎さんの「ナマで踊ろう」にちょっと似ている。 > ・ベルリン三部作の一部の曲は、千葉のジャガーさんの曲のテイストがある。 > ・「レッツ・ダンス」を認めるという事は、例えばトレヴァー・ホーンの大胆な戦略プロデュースもまたアリだと認めるのと同義だ。 > ・「レッツ・ダンス」以降、意外と本格的なルーツレゲエに何曲も挑戦している。 > > ・ボウイ追悼関連で、しかしながら、何より話が盛り上がるのは楽曲よりも寧ろ、美貌と容姿、ファッションアイコンとしてのボウイだ。 > 特に少女漫画界で、80年代周辺でじわじわと、所謂イケメン像にボウイを取り入れるようになっていった歴史が残っている。 > マニアな人に紹介してもらうと、例えば、絶対ボウイ大好きだろうと思わせる漫画家が、少しずつ画にボウイ色を加味していき、 > 次第に世間に浸透していくという、この歴史過程。独特で面白い。私なりにちょっと仮説を作ると、 > 例えばボウイ以前のイケメン像が、宝塚歌劇的なものだったとすれば、ボウイの存在自体が、それを塗り替えた意味で革命的だ。 > その革命感の世代的享受は、果たしてなされていたのか、少女漫画というカテゴリでは永遠に明示されないだろうところが、逆に面白い。 > > > で、まあ無理矢理ながら聴きまくってたんですけど、さすがに80年代以降になると、デコレーションしまくった金太郎飴的なサウンドで、 > なかなか辛くなってきまして。途中なぜかデュラン・デュランに浮気したり、リック・ジェームス(MCハマーの元ネタの人)に浮気したりで、 > まだ全部聴きは達成できていません。あとグレン・フライ氏の死去(合掌)でもって、イーグルスに浮気もしました。 > まあ、良く分からないけれど、がんばります。 > で、そろそろゲス極についても書こうとおもってます。 > > #やあ坊さま。ついにART本やり出すとか、びっくりしました。 > #どくまむし姐さん。ご意見が参考になりました。ダメ女の是非についてもいろいろ考えました。 参照先 削除キー (英数字で8文字以内) クッキー保存
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